小規模マンションが周辺の市街地にある各種施設に依存しているのに対して、大規模マンションでは団地内完結型、環境創造型ということができる。
広い敷地が必要なので郊外に建設される場合が多いが、工場跡地などを活用して交通至便なものも少なくない。
〔高さ〕
低層マンション確定的な定義づけはないが、一般に3階建て前後のマンションのことをそう呼んでいる(住宅・都市整備公団では2階建て以下を低層としている)。
建築基準法などでは用途地域によって建ててはいけない建物や、その大きさを規制している。
低層マンションはこれらの制限を受けていると思われるので、多くは第1種や第2種の低層住居専用地域に建っているといえるだろう。
この用途地域は良好な住環境を保持することを目的にしている。
生活環境はよいことが多い。
これらのマンションでは、管理規約などで、事務所など居住用以外に使用するのを禁じているケースがある。
中層マンション
やはり明確な規定はないが、だいたい4階~5階建て程度のもの。
公団では3階建て以上で5階建てまでのものをこう呼んでいる。
低層マンションに準じる周辺の住環境が期待できるといえるだろう。
・高層マンションおおむね6階建て以上のもの。
住環境はよい場合も悪い場合もある。
近くに工場や資材置き場があるなど、必ずしも環境面が安定しているとはいえないので、現地でのチェックがとくに必要だ。
公庫融資では融資額を決める際に先に述べたように団地の規模(戸数)のほか、階数も基準のひとつになっているが、地上6階建て以上だと融資額が多くなる。
超高層マンション
これも明確な取り決めがあるわけではないが、建築確認申請前に建設大臣の認定を受けないと建てられない、高さ60m以上・階数20階建て以上のものを指す場合が多い。
超高層マンションを建てるには一定規模以上の敷地が必要であり、オープンスペースが広くなり、良好な住環境が期待できる。
住戸数が多いことからスケールメリットを活かして敷地内にアスレチックジムやテニスコート、屋内プールなどの施設が設けられることが少なくない。
〔敷地の所有形態〕
所有権マンション
敷地は居住者に所有権がある。購入価格は次に述べる借地権マンションよりも高くなるが、購入後は地代を払う必要はない。
公庫融資などを借りる場合は、借地権(賃借権)では融資額が減額されるが、所有権ではそうしたことがない。
借地権マンション
敷地は居住者に借地権があり、ほかにその敷地の所有者(底地権者)がいるということだ。
したがって敷地の所有権を、借地権者と底地権者で分け合うことになるので、このマンションを購入するときは借地権割合分だけを負担すればよく、購入価格は安くなる。
定期借地権マンション
平成4年8月1日に施行された新借地借家法に基づき、定期借地権が設定されたマンションのこと。
旧法との比較で大きな特徴は「定期借地権」が導入された点。
土地貸借の契約期限が満了すると、借りた人は必ずその土地を所有者に返還しなければならないことが、明確化されたのである。
契約の存続期間は50年以上で、自動更新はない。したがって通常50年経ったら明け渡さなければならない。始まったばかりの制度なので事例が少なく、今後の動向が注目される。
等価交換マンション
所有権マンションの一種。所有者の上地の上にデベロッパーなどがマンションを建て、土地評価額に相当する建物の床面積を、所有者が取得する方式で、建てられたマンションのこと。土地の一部と建物の一部を等価で交換するので、等価交換という。
土地所有者はそのマンション内に、取得した複数の住戸を自宅用にしたり、賃貸住戸にして貸し出したりして収入を得る一方で、デベロッパーは取得した住戸を分譲して、建設費などを回収する。
結果的にそのマンションは、住戸の購入者(区分所有者)と賃借人の混合型になる。
元の土地所有者が住んでいるので「建物を大切にする意識が強く管理が良好」という側面がある一方で、居住者が混合しているため管理面等での意思統一が難しいという意見もある。
環境チェックは家族が力を合わせて家族全員で出かけるのが基本建物の内装や間取りは自分かちの裁量で変更できるが、住まいを取り巻く環境となるとそうはいかない。
現地調査は絶対に欠かすわけにはいかないのである。
現地へは、これから使うことになる交通機関を利用して行くことにしよう。
電車で通勤・通学するなら、車など使わないで電車で行ってみることだ。
新居に同居を予定している家族全員で出かけることも大切。
みんなが納得できる住まいを購入するためにも意義があるし、家族それぞれに役割を持たせてチェックすれば効率的で的確だ。
たとえば商店街の買い物の便などは奥さんが中心となって調べる、子供が通学することになる学校や遊び場などは子供が主体となる、通勤路などはご主人が念入りに調べる、というようにすれば、現実にそくした調査ができるというものである。
また、お年寄りや小さなお子さんがいる家庭では、道路の状況や近くに危険な施設がないかなども、しっかり調べておくようにしよう。
持っていくと便利なもの出かける際には、物件案内の広告や市販の地図などを持っていくと、何かと便利だ。
広告には最寄り駅からの道順や距離、周辺にある学校や公園、公共施設、銀行、ショッピングセンターなど、主だったものが記載されている。
それを目安にして市販の地図と見比べながら歩くと、場所が確認しやすい。
最寄り駅からの距離などは、パンフレットの表示では毎分80mで計算することになっているが、坂道になっていて実際はもっとかかる場合もあるので、実際はどうなのかという視点で調べるようにしよう。
また、この機会を利用してその物件を分譲している不動産会社の信用度をチェックすることも大切。
広告の記述内容と現況を見比べて、正確かどうかを調べるのである。
明らかに間違っている内容が記述されている場合は要注意。
購入を見合わせたほうが無難だ。
安心と安全を基準に調査しよう・さまざまな条件下で現地を見る条件が違う日に出かけるというのも賢い現地見学のコツだ。
雨の日と晴れの日、平日と休日とでは道路の混み具合や電車・バスの本数などが大幅に違う。
また、土地の状態なども異なってくる。
休日は静かだったはずの周辺環境が、平日に行くと近くの空き地が作業場になっていて大きな騒音を出している、ということも考えられるからだ。
近くに高速道路などが通っている場合は、騒音や振動の有無はすぐに分かるが、さほど広くない道路なのに通り抜け道になっていて、意外に交通量が多い場合がある。
騒音の心配だけでなく、安全面でも不安が残るのである。
電車やバスの所要時間も、通勤ラッシュ時は運行本数こそ多いが、過密ダイヤや交通渋滞によって平時に比べて大幅に遅れるなどのケースがあるからだ。
安全面にも注意を払って雨の日に行くと、水はけが悪い地域かどうかも分かる。
ちょっとした小降りなのに、側溝から水が溢れ出して道路を流れているようかと、大雨のときに浸水の被害を受ける懸念がある。
購入物件を取り巻く環境をチェックする場合は、優先順位を決めて行うようにしよう。
限られた予算の中で選ぶのだから、すべてを満たすのが難しい面がある。
「絶対に譲れないもの」と「ある程度譲れるもの」を整理しでおくと、客観的に現地チェックができるだろう。
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